ライオンズガーデン 防災研修会開催
2019年3月10日10時から、「絆の会」主催の防災研修会を開催しました。
前回は、起震車による震度7の体験、災害時に役立つ新聞紙グッズ作成やロープワーク等実技対応を中心とした研修を行いましたが、今回は防災意識を高めるための災害図上訓練結果から災害想定と対応、防災士の方の実体験を基にした講演を中心に研修を行いました。
[1] 災害図上訓練DIG(Disaster Imagination Game)による当マンションへの影響
(前提条件として、震度6強・豪雨(浸水想定50cm)が発生した場合を想定)
●ライオンズガーデン野田梅郷の耐震強度は新耐震基準で建築されており、震度6程度までは、ある程度の損害は発生するが、倒壊・崩壊の恐れはない。震度6強での当マンションでの危険度は危険度2~3(タンス等転倒防止していない場合は転倒するレベル)。
●地震ハザードマップ・洪水ハザードマップからは、液状化危険・浸水危険からは外れている地域である。
●避難所、医療機関、消防、警察の場所及び飲用可能防災協力井戸を地図上で再確認。当マンションでの飲用水備蓄状況は、2Lペットボトル120本だが、水道給水タンクに6トンの飲用水があり活用できる。
●避難所は初期避難場所が集会棟、公設は山崎小学校となっているが、当マンション内での避難が最善と思われる。
●野田伏在断層が東武野田線と平行に20kmくらい走っているが、8万年前くらいに活動した形跡はあるが危険度は低いと考えられている。万が一この活断層が震源となったら被害は甚大になる(震度7以上)と思われる。
[2] 防災士の被災地での経験を語る
●まず自分自身を助けること。自分が助からないと他の人を助けられない。
●何も食べなくても排泄はある。一番問題になるのはトイレ→便器にビニールを被せて中にペットシーツを置いて排泄しそれを燃えるゴミとして処理。
●各被災地の避難所での経験
・一番手助けになるのは中学生(親だと家族を見なければならない、中学生未満だと体力がもたない)。
・避難所は時間が経つと臭気とホコリで寝ていられない状態になる(自宅が住める状態なら、そこにいた方が肉体的・精神的に良い)。
・避難所では入浴の機会が殆どない→お湯に焼酎を少量混ぜたもので体を拭くと入浴に近い形になる。
・公助の物資の配分が問題になることがある。統括責任者の手腕が問われる。
[3] まとめ
今回説明した被害状況は、震度6強・浸水50cmを想定した被害状況ですが、近年、想定外の震度・洪水等種々発生している。
人間は、日頃からやっていないことは非常時にできるわけがない。平時において災害をリアルにイメージし対応を想定しておくことが寛容。
自主防災組織の目的は人の命を救う事だが、その為には「自分自身の命を守る」「助けられる人にならない」が大事である。